Importrange関数を利用しようとすると、いつも記述方法について悩みます。
そのため、記述方法をまとめました。
仕様
構文 IMPORTRANGE(スプレッドシートキー, 範囲の文字列)
- スプレッドシートキー - データの読み込み元となるスプレッドシートの URL を指定します。
- 範囲の文字列 - 読み込む範囲を指定する文字列で、"[シート名!]範囲" の形式で指定します(例: "シート1!A2:B6", "A2:B6")。
記述方法
「スプレッドシートキー」の指定
指定方法 |
スプレッドシートキー |
セルの記述方法 |
直接入力 |
URL: " で挟む |
- |
セルに記述 |
セルを指定。 例 A1 |
URLを記述。 |
別シートのセルに記述 |
シート名:' で挟み、セルを指定。 例 'シート1'!A1 |
URLを記述。 |
スプレッドシートキー記述例
- 直接入力
IMPORTRANGE("https://docs.google.com/~~","'シート1'!A1:B5") - セルに記述
セルの内容(A1に記述する) https://docs.google.com/~~
関数 IMPORTRANGE(A1,"'シート1'!A1:B5") - 別シートのセルに記述
シート:シート1 を利用。
セルの内容(A1に記述する) https://docs.google.com/~~
関数 IMPORTRANGE('シート1'!A1,"'シート1'!A1:B5")
「範囲の文字列」の指定
指定方法 |
範囲の文字列 |
セルの記述方法 |
直接入力 |
全体を " で挟む。シート名を ' で挟む 例 "'シート1'!A1:B5" |
- |
セルに入力 | セルを指定。例 A1 |
そのまま記述(" ' 両方とも不要) 例 シート1!A1:B5 |
別シートのセルに記述 |
シート名:' で挟み、セルを指定。 例 'シート1'!A1 ※ 上記例の「シート1」は、「importrange」関数を記述したファイルのシート。 |
そのまま記述(" ' 両方とも不要) 例 シート1!A1:B5 ※ 上記例の「シート1」は、「スプレッドシートキー」に指定したファイルのシート。 |
※関数内でシートを指定する場合は、' で囲む。
ただし、importrange 関数で、シートを直接記述する場合は、" で囲み。間接(セルに参照先を記述)に指定する場合は、' で囲むと覚えたほうが良いかもしれません。
わかりにくいです。
範囲の文字列記述例
- 直接入力
IMPORTRANGE(A1,"'シート1'!A1:B5") - セルに記述
セルの内容(A2に記述する) シート1!A1:B5
関数 IMPORTRANGE(A1,A2) - 別シートのセルに記述
シート:シート1 を利用。
セルの内容(A1に記述する) シート1!A1:B5
関数 IMPORTRANGE(A1,'シート1'!A1)
※補足 セルの内容の「シート1!A1:B5」は、Importrangeで呼び出すファイルのシートとなります。
セルの内容(A1に記述する)は、Importrangeを記述するファイルとなります。
よって、シート名は同じですが、ファイルが異なります。
Importrangeで2つ以上のデータを取り込み、縦・横に並べる
- 横に並べる (, で区切る)
{importrange(),importrange()} - 縦に並べる(; で区切る)
{importrange();importrange()}
所感
- 別シート・セルにURL、範囲が記述できるため、流用性が高まり、記述内容も短くなります。その代わり、参照先を探す手間がかかります。
- “ ‘ に細かいルールがあるため、わかりにくく感じました。
- 2021/3/23 「Importrangeで2つ以上のデータを取り込み、縦・横に並べる」追加。便利な方法です